2016年01月27日

約20年の歳月を経て「悲劇」から「歓喜」へ ついに見えた世界への扉!!【オリンピックアジア予選】

  サッカー男子のリオデジャネイロ五輪最終予選を兼ねたU23アジア選手権の決勝トーナメント準決勝2試合が26日(現地)行われ、イラクと対戦したU23日本代表は2−1で勝利を収め決勝進出を決めると共に、五輪出場権を獲得しました。男子サッカーの五輪出場は6大会連続10回目となります。
  試合は一進一退の攻防が続き1−1で同点のまま、準々決勝のイラン戦に続き延長戦の可能性が高まった試合終了間際、原川選手の値千金の一発がイラクゴールのネットを揺らし勝ち越しました。
 準決勝のもう1試合、カタール×韓国は韓国が3−1でカタールを下し日本と共に五輪出場権を獲得しましました。。
 U23アジア選手権3位決定戦は29日、決勝はは30日(何れも現地)行われます。

【U23アジア選手権準決勝試合結果】
日 本 2−1 イラク
(得点者)
前26分  久 保
前43分  スアド・ナティク・ナジ
後45+3分  原 川

韓 国 3−1 カタール

【3位決定戦組合わせ】
カタール × イラク

【決勝組み合わせ】
日 本 × 韓 国

【他地域リオ五輪出場国】
欧州 4:デンマーク、ドイツ、ポルトガル、スウェーデン
南米 1.5:アルゼンチン
アフリカ 3:アルジェリア、ナイジェリア、南アフリカ
北中米カリブ海2.5: ホンジュラス、メキシコ
オセアニア 1: フィジー
開催国1:ブラジル
◎大陸間プレーオフ コロンビア × アメリカ

 競技場は違えど、開催地がドーハで対戦相手がイラク。とくれば思い浮かぶのが1994年W杯アメリカ大会のアジア最終予選での「ドーハの悲劇」。あれから約20年。今のU23代表でこの当時の事をリアルタイムで知っているのは恐らく監督、スタッフだけでしょう。生まれていない選手も多くいます。時代の流れは早いもので、その頃生まれた選手が五輪を目指す年代になりました。そして「悲劇」から「歓喜」の舞台へと変わりました。まずはミッションを達成した選手、チーム関係者に敬意を表したいと思います。
 
 大会当初は「谷間の世代」とか今まで以上に厳しい戦いになる等、ネガティブなフレーズが並びました。約20年前に起きた「悲劇」以降、W杯やオリンピックに出場できるようになりそれが当たり前となった昨今ですが、今回はそのリストに「日本」の名が存在しない可能性もありそれが物語るように確かに楽な試合はひとつもありませんでした。それでも負ける事、引き分ける事も無く勝利という最高の薬を得る事によってチームが成長しまるで一戦ごとに強くなる高校野球のチームのように強さを増していきました。そしてこれまで世界への扉に大きく立ちはだかって来たアジアの強豪国を次々と撃破し自力でその扉をこじ開けました。これまで先輩が継いできた五輪連続出場の系譜が途切れることなく繋がったのは良かったのではないでしょうか。 

 試合毎に選手を入れ替える手倉森監督の采配も今大会は光りました。これと言ったチームの核となる選手がいない事を逆手に取り状態のよい選手を使う起用法は強者の戦い方ではなくフィールドプレイヤー全員を大会で使うのはA代表含めこれまでの代表戦を考えると異例ではありますが、短期決戦となった今回はある意味理にかなっていたと言えるでしょう。考え方は2010年のW杯南アフリカ大会で日本代表を率いた岡田監督の考え方に似ているような気がします。ひ弱な世代を強くしていった、その「ブラックボックス」の中身が何なのか非常に興味があります。(飾らない、しかし芯の強い人柄のような気はしていますが・・・。)

 オリンピック出場を決めた事は喜ばしい事ではありますが、しかしながらまだ決勝が残っています。関係者は兜の緒を締めていると思いますが浮かれる事無くアジアの頂点を目指して欲しいと思います。
 そしてメインステージとなる夏にある本大会。敢えて言えば、今大会の起用法が上記に挙げた各大陸の出場国に通用するのか。既にヨーロッパで活躍している選手もいますが、まずは所属するクラブで出場機会を増やし個々のレベルをアップしその先にあるA代表を脅かす存在になって欲しいですね。



カントリーロード2013-14 手倉森誠監督ラストインタビュー -
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2016年01月25日

【第6話】ホームゲームで大量失点の大失態 鼻をへし折られ苦境の秋へ・・・   

【前回までのあらすじ】
  エールディビージ2018−2019シーズンが開幕し、序盤を3戦を全勝と好スタートを切ったDavid氏率いるPSVアイントホーフェン。好調を維持しヨーロッパリーグ予選でホームにフランスの強豪ASモナコを迎え更に上昇気流に乗ろうとするが・・・。

◎第5話の内容はこちら
http://soccer-game2009.seesaa.net/article/432305401.html

 エールディビージ2018−2019シーズンが開幕し夏の移籍市場も閉じようとしている晩夏。

 地球がおかしくなったのではないかと思うような厳しい暑さが続いた今年の夏だったが、打ち上げ花火のようにあっと言う間に暑夏(しょか)は過ぎ去っていった8月の終わり。サッカーを見るのもプレーするのもこのくらいの陽気が最適だな、とDavidはやや温めのワインを口にしながら雑誌を読んでいた。異常ともいえるあの暑さはもう勘弁である。
 
 ブラジル代表監督を解任された昨年(2017年)の秋、暫くサッカーから離れ以前から興味のあった日本を訪れJリーグやサッカー以外の様々な文化に触れた。今飲んでいるワインはその時知り合ったある日本人からプレゼントされたKatsunumaと言う所で作られたワインである。イタリア産或いはフランス産を好んで飲んでいたDavidだったが、このKatsunuma産のワインが気に入り時々ネットで手に入れてくつろぎの供としている。ドイツに住んでいた時はビールもワインも飲んでいたが、オランダに来てからなぜかビールはあまり口にしなくなった。

 ヨーロッパリーグ予選で今度対戦するASモナコ。モナコ公国がホームであるがフランス国内トップリーグであるリーグアンに所属し、常に上位争いをする強豪クラブである。モナコ公国と言えば所得税が掛からない事もあり多くのセレブが住んでいる事で知られている。入手したデータを基にスカウティングすると、戦力的には五分五分と踏みホームでの第1戦を迎えた。

  奇をてらった戦術ではなく、リーグ戦同様ダイヤモンド型の4−4−2の布陣で挑んだ。序盤から試合を優位に進め、このクラブのスコアラーであるFW Cevasco(ペルー代表)を中心にシュートも積極的に打ったが決定力を欠いた。徐々に相手に中盤を支配されるとモナコのAmadou Soukouna(マリ代表)に立て続けに2得点奪われ劣勢に。
  エールディビージ連勝スタートとなりクラブ内に慢心した空気が少し漂っていたのが少々引っ掛かってはいたがそれが的中する形となってしまい、先制されて浮足立った選手達を立て直す事が出来なかった。後半は自分達がやりたかった中盤でのプレッシングを逆に相手にやられ追加点を奪われると左サイドハーフのArijan(アルバニア代表)が審判に暴言を吐き退場すると言う後味の悪い試合となりホームで0−3と、高くなっていた鼻をへし折られる結果となってしまった。
 
 アウエーに乗り込む第2戦での挽回が厳しい結果となり、これまでDavidの手腕に何の疑いも持っていなかったクラブ首脳やサポータの間に不安が広がっていった。ホームゲームで大差で敗れたのだから無理もない。エールディビージは大丈夫なのか。ライバルであるアヤックスを倒す事が出来るのか、と。そして鼻をへし折られた夏が終わり、苦境を秋を迎えるのである。

【2018−2019年シーズン これまでのPSVの試合結果】
PSV 4−1 フィテッセ
PSV 4−1 FCフローニンゲン
PSV 2−1 ヘラクレス
PSV 0−3 ASモナコ 
太字はPSVホームゲーム

※ この物語はフィクションであり登場する団体、人物の一部は架空のものです。また実在する選手も登場しますが、所属するクラブは現在のクラブと異なる場合があります。

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2016年01月23日

値千金の一発で「負の呪縛」を解き放ち王手!! リーチ一発となるか?  【オリンピックアジア予選】

 サッカー男子のリオデジャネイロ五輪最終予選を兼ねたU23アジア選手権の決勝トーナメント2試合が22日(現地)行われイランと対戦したU23日本代表は延長の末、3−0で下し準決勝進出を果たしました。
 イランの速く当たりの強い攻撃に苦しみながらも0−0で90分を折り返すと、疲れの見え始めた相手に対し豊川選手の値千金の一発や中島選手の目の覚めるようなミドルシュートなど延長戦に入って3得点を奪い試合を決めました。
 準決勝のもう1試合、カタール×北朝鮮は地元カタールが2−1で北朝鮮を下しベスト4に駒を進めました。
 U23アジア選手権準々決勝残り2試合は23日(現地)行われベスト4が出揃います。

【U23アジア選手権準々決勝試合結果】
日 本 3−0  イラン
(得点者)
延前6分  豊 川
延後4分  中 島
延後5分  中 島

カタール 2−1 北朝鮮

【準決勝組合わせ】
日 本  − イラク×UAEの勝者
カタール − 韓国×ヨルダンの勝者

  選手やチーム関係者はそんな事は微塵も思っていないでしょうが、準決勝は仮に負けてもリオ行きのチケットはまだ残っています。しかし準々決勝敗退は、イコールそのチケットを獲得できず帰国する事を意味します。この世代もそうですが全ての代表の将来に影響しかねないと言う意味で「絶対に負けてはいけない」イラン戦。「世界への扉をこじ開ける」を「正のプレッシャー」と例えるなら、負けたら日本のサッカー界に影響しかねないは「負のプレッシャー」と言えるでしょう。
 
  そしてこの世代が世界の扉をこじ開けるにはには、もうひとつの呪縛と戦わなければいけません。過去様々な大会で鬼門となり世界への扉の前に立ちはだかった「準々決勝の壁」。正負のプレッシャー、と負の呪縛。これらに打ち勝てるか注目される中で行われた一戦でした。

  負けたら終わりの一発勝負。互いに出方を見つつ慎重な試合運びを展開するのかと思っていました。将棋に例えるなら駒は進めどさてどう取るか次の一手を考えつつにらみ合うような・・・。そんな重苦しい雰囲気が漂う事も予想していましたが、意外にも決定的なシーンが多く作られる展開となりました。
 
  そのシーンを正規の90分で多く作ったのは鋭い攻撃を見せたイランでした。不用意なファールからあわやというシーンもありましたが、正規の90分を何とかしのいで延長戦に持ち込みました。バーも味方する幸運もありましたが結果的にはスコアレスで延長戦に持ち込んだのが勝因のひとつと言えるでしょう。そして先制点を上げた豊川選手は途中出場。相手の疲れを見越してベンチに置いた浅野選手。総合力で戦うと今大会前に公言していた通り多くの選手にチャンスを与えている手倉森監督ですが、この大会は采配が当たっています。

 苦しみながらもイランを下し自ら「負の呪縛を」打ち破った若き日本代表。世界への扉が目前に迫りこのままリーチ一発となるか。準決勝の戦いも期待したい。
 そして試合とは直接関係ないが日本代表のユニフォームの耐久性は大丈夫でしょうか。確か前にも破れた事があったような気がするが・・・。



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2016年01月21日

ここから先は単純明快 白黒ハッキリつける勝負!!の「Road To Rio」 【オリンピックアジア予選】  

 サッカー男子のリオデジャネイロ五輪最終予選を兼ねたU―23アジア選手権のグループリーグが終了しベスト8が出揃いました。グループBを1位で通過したU23日本代表は22日、グループA2位のイランとベスト4進出を懸けて対戦します。
 この他、カタール、北朝鮮、韓国、イラク、UAE、ヨルダンがグループリーグ突破を果たした一方で、オーストラリアやサウジアラビア等がグループリーグで姿を消す結果となりました。
 
 決勝トーナメントは22日、23日(現地)準々決勝が行われ、上位3か国がリオデジャネイロ五輪出場権を獲得します。


【準々決勝組合わせ】
@カタール(A1位)×北朝鮮(B2位)
A日 本(B1位)×イラン(A2位)
B韓 国(C1位)×ヨルダン(D2位)
Cイラク(C2位)×UAE(D1位)

【準決勝組合わせ】
Aの勝者×Cの勝者
@の勝者×Bの勝者  

 北朝鮮など掴み所のないチームとグループリーグで対戦したU23日本代表でしたが、初戦こそ苦しんだもののタイ戦とサウジアラビア戦は選手を入れ替えながら勝ち点を積み上げ終わってみればグループリーグ全勝で最終戦を待たずにグループ1位を決めました。欲を言うなら無失点で決勝トーナメントに進出出来れば言う事無しだったのでしょうが、大きな怪我をした選手もおらずここまでは順調な道のりだったのではないでしょうか。

 そして22日から始まる決勝トーナメント。東アジアと中東のチームが勝ち残りました。どこも一癖ふた癖ありそうなチームばかりです。ここまで来るとどの国と当たっても楽な相手はないのですが、対戦していれば地元の大歓声とも戦わなければならなかったカタールや隣国のライバル韓国とは反対のヤマに入り、その点では組合わせとしては良かったのではないでしょうか。

 そう考えるとやはり負ければその時点でリオ行きの道が絶たれる準々決勝のイラン戦が今大会最大のヤマ場となるでしょうか。
 先日、グループリーグのカタールとの一戦を少しだけ見ました。フル代表同様、手数をかけない縦に速いカウンター攻撃が武器のようで、不用意なパスミスを見逃す事無くあっという間にゴール前に運び危険なシーンを作り出す中東独特のスタイルを前面に押し出すサッカーをしてくるチームです。日本をリスペクトするような戦術を取ってくれば、先に点を失うと苦しくなるノックアウト方式と言う事もあって恐らく自ら出て来るような戦いはして来ない、日本にパスを回させるような戦いをしてくる事が予想されます。前線にはフル代表で活躍している選手もおり警戒が必要でしょう。中盤でボールを支配し、またセットプレー含めどれだけ決定的なシーンを作れるか。試合毎に調子を上げて来ている南野選手がどこまでボールに絡む事が出来るか。彼がこの試合のカギを握るキーマンになると思います。グループリーグと違い白黒ハッキリつける一戦ですから重苦しい雰囲気の中での戦いになるでしょう。

  思えばここ数年あらゆるカテゴリーの大会で、この「ベスト8」がひとつ鬼門となっています。果たしてベスト8の壁を破り、この世代の代表選手の多くがまだ見た事が無い世界の扉の向こう側に辿り着けるでしょうか。「Road To Rio」はいよいよ佳境に入ろうとしています。


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posted by さすらいのDavid氏 at 23:45| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月17日

早々と決めたグループリーグ突破!! オマケも付いて・・・  【オリンピックアジア予選】】  

  サッカー男子のリオデジャネイロ五輪最終予選を兼ねたU―23アジア選手権第5日は16日、カタールのドーハでグループリーグ4試合が行われ、グループBの日本はタイを4―0で下して勝ち点6としグループ2位以内を確定させました。その後行われた北朝鮮×サウジアラビアが引き分けとなった為、グループB1位で決勝トーナメントに挑む事になります。

  またグループCは韓国と、イラクがそれぞれ勝ち点6となり最終戦を待たず決勝トーナメント進出を決めました。

【グループB第2戦試合結果】
日 本(6)  4−0 タイ(1)
(得点者)
前27分 鈴木
後4分  矢島
後30分 久保
後39分 久保(PK)  

北朝鮮(1) 3−3 サウジアラビア(2)

【グループC試合結果】
韓 国(6) 5−0 イエメン(0)
イラク(6) 3−2 ウズベキスタン(0)

カッコ内は勝ち点
 
  初戦である上にオリンピック連続大会出場が懸かると言うプレッシャーからか、動きに硬さが見られた北朝鮮戦。それもあってか手倉森監督が大会前に全員で戦うと宣言した通りメンバー6人を入れ替えたタイとの一戦となりました。チームに刺激を与えてと言う意味合いのあったであろうその大胆な采配がハマり、序盤こそディフェンスが不安定であわやのシーンもありましたが、終わってみれば前の試合とは見違えるようなゴールラッシュで最終戦を待たずして決勝トーナメント進出(ベスト8)を決めました。

  相手との力関係もありますが鈴木、久保と言った前線の選手がキッチリ仕事をこなし、初戦起用しなかった浅野選手も使う事が出来るなどこの後に向けて明るい材料が多く見られました。後半開始間もなくに与えたP.Kを決められていたら展開が変わっていたのかも知れませんが、最後まで攻撃の手を緩めずディフェンスは無失点で切り抜けたのは評価しても良いのではないでしょうか。もっと点がとれたような気もしますが欲を言えばキリがないので・・・。
 更に日程がタイトである今大会を考えると、最終戦のサウジアラビア戦は順位に影響の出ない「消化試合」となり主力を休ませる事が出来る状況となったのは更に相手のレベルが上がるであろう決勝トーナメントに向けてプラス材料です。先日グループAの動向次第で戦い方が変わるかもと書きましたが、早々に1位を決めた事で逆にグループA各国の最終戦の戦い方に影響を及ぼすかも知れません。

  この勢いに乗ってすんなりリオ行きのチケットをGETするのか。それとも「ヤマ場」がこの先に用意されているのか。「若き日本代表」の進撃はまだ続きます。




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